高強度コンクリートとは、地震国である日本で、大都市圏での土地の高度利用を図るため、躯体コストが低く、軽量化が可能な鉄筋コンクリート造による高層建築物の研究において開発された、化学混和剤に高性能AE減水剤を使用して、水セメント比を小さく(単位水量を少なく)することにより、高い強度を発現することができるコンクリートです。
©(社)全圧連パンフレット
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高強度コンクリートは、高い強度を発現するために、高性能AE減水剤を用いて水セメント比を小さくしている(単位水量を少なくしている)コンクリートの粘性が高くなります。そのため、ポンプ圧送時の負荷が大きく、高い圧力を必要と します。
設計基準強度が、60N/m㎡クラスの高強度コンクリートの施工例では
設計基準強度が21N/m㎡の標準的な普通コンクリートの5倍以上の
圧送負荷がかかるという結果が発表されています。
(日本建築学会『高強度コンクリート施工指針(案)同解説』2005.1)
圧送負荷が高くなると、当然、配管やホース等の消耗品への負担も大きくなり、各消耗品の耐用数量が減少し、圧送原価の消耗品費のコスト増につながります。
★ 対応数量が30%減少した場合での100㎥打設したケースでの消耗品費は43%上昇します。